このまま今の会社にいていいのか?
ほとんどの方が、一度は感じたことがあると思います。
転職の思考法という本のタイトルにも、この言葉が含まれています。気になった方も多いのではないでしょうか。
購入前に、下調べしたい、読んだ人の感想を知りたいこともあると思いますので(僕もあります)、『転職の思考法』について簡単に紹介します。
転職をするしないに関わらず、会社員であれば、役に立つ部分はたくさんあると思います。
少しでも気になっているのであれば、本書をぜひ読んでいただきたいです!
転職の思考法とは
「なぜ、この本を書いたのか?」
この問いに、著者(北野唯我さん)は以下のように答えています。
すべての働く人が「いつでも転職できる」という交渉のカードを持てば、結果、今の職場も絶対によくなると確信しているから
転職に思考法 p240 おわりに
冒頭には、すべての人が「いつでも転職できる状態」を作るために必要なのは、単なるうわべの「転職情報」ではなく、情報を見極める「思考の軸」』だと述べられています。
現在、ネット環境さえあれば、あらゆる情報を手に入れることができます。全ての情報を鵜呑みにするわけにもいかず、自分に必要な情報を見極めなければなりません。
思考法を身に付けることで、情報に対して正しい判断ができるようになります。
転職については、本当に色んな情報を目にします。
正しい判断ができれば、情報の多さに振り回されることが減るのではないでしょうか
転職に必要なのは「情報」でも「スキル」でもなく確かな「判断軸」である。
転職の思考法 そで
本書の概要
本書は4章で構成されています。
・第1章:仕事の「寿命が切れる前に、伸びる市場に身を晒せ
・第2章:「転職は悪」は努力を放棄した者の言い訳にすぎない
・第3章:あなたがいなくなっても、確実に会社は回る
・第4章:仕事はいつから「楽しくないもの」になったのだろうか?
・自分の市場価値っていくらだろう?
・伸びるマーケットを見つける方法は?
・中途で入るべき会社とは?
・転職エージェントの使い方は?
・今の会社に残ってもいいかもと迷ったら?
などなど、転職を考えたときや転職活動を行っているときに出てくる疑問への答えが記されています。(上記はほんの一例です)
そしてこれらは、ストーリー形式で書かれています。
【あらすじ】
「このままでいいわけがない。だけど、、、」
主人公の青野は、今の仕事に漠然と不安を感じ、転職を考えていた。そんな中、著名な経営コンサルタント黒岩と出会う機会を得る。
「転職に必要なのは知識でも情報でもない、判断軸、つまり『思考法』だ」という黒岩。このままでいいのかと悩む青野は、自分を変えるべく『転職の思考法』を学ぶ決心をする。
次に、具体的なおすすめポイントをお伝えしていきます。
おすすめポイント
テクニックではなく考え方が書かれている
この一言に尽きます。
『必要なのは単なるうわべの「転職情報」ではなく、情報を見極める「思考の軸」』と主張しているように、テクニック的な情報ではなく、考え方が書かれています。
転職を考えたとき、このままでいいのかなと不安になったとき、誰かがタイミングよく考え方を教えに来てくれるわけでもありません。すべて自分で判断していく必要があります。
「転職というのは多くの人にとって『初めての意思決定』だから怖いんだ」
転職の思考法 p25
印象的な言葉でした。
・そもそも転職するのかしないのか
・転職先の業界、職種は何がいいか
・この会社(応募先や内定先)に決めていいのか
意思決定しないといけないことはたくさんあります。多くの情報が手に入る反面、情報の多さに何を信じるべきか迷うこともあるのではないでしょうか。
ですが、この本を読むことで、思考法を身に付けることができます。少なくとも、自分にはなかった視点の考え方に出会え、自分の判断軸を作る手助けになると思います。
なんでもこの本通りに行動すればいいわけではないかもしれませんが、きっと役に立つ情報がたくさん込められた一冊だと思います。
ストーリー形式
本書は主人公が経営コンサルタントから転職の思考法を学ぶというストーリー進んでいきます。読者は主人公の立場となって、実際に思考法を学んでいるような気持ちで読むことができます。
ストーリー形式であることで、
・堅苦しさがなく、普段本を読まない人でも読みやすい
・登場人物がいることで、より自分の立場に置き換えて内容を考えることができる
・すべてのポイントが物語としてつながっており、記憶に残りやすい
僕はこのような感想を持ちました。
主人公が最後はどういった選択をするんだろうと、一つの物語としても楽しめました。
まとめ
・転職に必要なのは「情報」でも「スキル」でもなく確かな「判断軸」である。
・テクニックではなく考え方(思考法)が書かれているため、判断軸を作る手助けとなる
・ストーリー形式で読みやすく、記憶に残りやすい
「転職の」となっていますが、転職するしないに関わらず、今のままでいいのかと迷ったら読みたい1冊です。内容のまとめというよりは、何を目的とした本か、どこがおすすめなのかを書いてみました。興味をもった方はぜひ、読んでみていただけたら嬉しいです。
さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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